きまぐれな紡ぎ手

日々の気づきや思いを綴っています

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面倒だと思うことを大切にしよう

面倒な作業

今日も面倒な作業の時間がやってきた。

それは全員分の売上の更新作業。

膨大なデータの中から本日の分の売上を拾い出す。しかもチーム全員分。

エクセルに精通しているわけではない私はデジタルのソフトを使いながらアナログ的にこなす。

そう、1人ひとりの売上の合計を出して紙にメモをする。それを全員分繰り返すのだ。

そして、メモした数字を別の管理表に入力していく。

あとは自動的にエクセルが計算してくれる。

この一連の流れを毎日繰り返す。

時間にして1時間ほど・・・。

「はぁ、面倒だな。もっとパパッとできないものかな」

一瞬で

ある日、誰かが作ったエクセルファイルを使うことがあった。

エクセルファイルを開いてみると何やら見慣れないボタンが並んでいる。

聞いてみると、「必要なところに数字を入れて、この集計って書いてあるボタンを押すと入力したところだけを抽出してくれるんですよ。そしたらA4の紙に収まる程度になりますので、そのまま印刷してもらえばいいんですよ」と教えてくれた。

(なんとボタンを押すだけで集計してくれるのか。便利なものもあるもんだな。)

私がしている作業もボタン一つで全員分集計できないものかな。

そういえばマクロがどうとか言ってたな。

インターネットで『エクセル マクロ』で検索してみた。

色々出てきたが、「うーん、なにがなんだがさっぱりわからん」

 

日曜日に近くの図書館に行って、エクセルの本を読んでみた。

「なるほど、このコードとやらを入れるとボタン一つでやってくれるのか」

読んでいたエクセルの本を借りて、家のパソコンで色々試してみた。

「入力したコードの数だけ一括で処理してくれるのか。これを使えば時短になるのでは?」

そこから色々とコードを入力してみるが、エラーが出て一向に進まない。

「クソッ、なんでうまくいかないんだよ」とイライラが募るばかり。

もう一度借りてきたエクセルの本を読んでみる。

「ん?この記録するやつを使えばいいんじゃ?」

記録を開始して、一連の作業の順番通りに動かして記録してみる。

そこでボタンを作って動かしてみる。

「おぉ、一瞬で終わった!」

あれだけ時間がかかってきたものが一瞬で終わったことに感動を覚えながら、次の日に意気揚々と会社へ出社して、家でやってきたことを参考に職場で実践してみた。

「うーん、できるにはできたけど、なんかデータが重い?」

流石に家で確かめていたのは簡易的なもの。職場のデータ量とは比較にならない。

しかし、いつもやっていることよりは早くなった。とりあえずはこれでやってみよう。

 

記録で作ったマクロを使いつつ、コードの方も仕事が終わって帰ってきてからや休みの日にも試してみた。

「なるほど、これを入れてこれを入れれば動く・・・はず」

「あっ、動いたっ!」コードで始めて動いた瞬間でした。小さくガッツポーズをし、他にも色々できないか確かめてみる。

 

記録で作ったマクロをやめ、コードで作ったマクロを設置する。

記録で作ったマクロより一瞬で終わる。これで人数分のボタンを作ってやればボタンごとに集計ができる。それで出た合計を別の管理表にコピー&ペーストする。

アナログ的な作業がなくなった瞬間である。

「これを応用すれば他にもいろんなことに使えるんじゃ・・・」

面倒から始まる分岐点

キッカケは「面倒」から始まったことです。

「面倒」だと思ったところが分岐点の始まり。

「面倒」を面倒のままで終わらせるのか、「面倒」を解消する良い方法がないのか模索するのか。

面倒のままやり続けても、手間は変わらないが「慣れの力」が働いて、動きのスピードアップはできるだろう。

しかし模索した結果、今の状態より良い方法を見つけ出すことで、より発展につながることが多い。

面倒だと思うことを大切にしよう

良い方法を見つけ出そうとする気持ちも、「面倒」だと思ったことがキッカケとなる。

やりにくいことをやりにくいままでやることになんの疑問も抱かずやっていく。

確かにそれでも最終的にできるのだからいいのかもしれない。

だが、今やっているやり方をなにも考えずにやっているだけでは進歩がない。

 

『人間は考える葦である』フランスの哲学者ブレーズ・パスカルの言葉だ。

人間であるからこそ、思考力を働かせ、考えることができる。

人間であるからこその特性を活かさないのはもったいない。

 

常に試行錯誤しながら自分をアップデートしていこう。

いきなり結果は出ないだろうけど、一歩一歩階段を登っていくように歩んでいこう。

「面倒」の壁にぶつかったら「新たな進歩」のチャンスが待っているかもしれない。

「面倒」だと思うことを大切にしよう。