伝言ゲーム!
最初の人がお題を聞き、後ろの人に言葉だけで伝えていく。
そして最後の人がお題を当てる。
やったことがある人は知っているかもしれませんが、成功率は限りなく低い。
1列10人程度で10組で行って1組成功したらいい方だったかと思います。
しかも完全な正解は1組もなかったように記憶しています。
それくらい言葉だけの伝達率が悪いのです。
人から人への情報伝達のもどかしさ!
そんなことは頭ではわかっているのですが、実際に会社内(家庭内でも)でやってしまうのが怖いところなんです。
自分が思い描いてるイメージを言葉だけで伝える。
そうして出来上がったものがイメージ通りではないことが多い。
で、伝えた通りのことができてないことに伝えた側は憤慨するのです。
自分の言った言葉が相手にすべて伝わっていると思い込んでいるわけです。┐(´д`)┌ヤレヤレ
伝える側は、自分の頭の中にイメージが出来上がっているから、それをそのまま伝えているつもりなんですが、相手はそんなイメージは知ったこっちゃないので、伝わってきた言葉を頭の中でイメージに変換するのですが、当然お互いの頭の中のイメージを見比べることはできないので、それぞれ別々のイメージを思い描いているわけです。
そのイメージの相違がある状態での説明なので、どんどんお互いのイメージに差が広がっていくのです。
まず最初の説明の出発点が違うから、ちぐはぐに伝わってしまう。
2人の間ですらちゃんと伝わらないのですから、もっと大人数が絡んできたらもう収拾がつきません。
同じイメージを持っている者同士なら言葉だけで通じるかもしれませんが、今まで培ってきた経験の差が違うなどで、同じイメージを共有できていない者なら通じなくて当たり前です。
そこを考慮しないで、自分がわかるから相手もわかって当然だと思うと、返ってくるものにガッカリするわけです。/(。-_-。)\
だからって、ガッカリするなんてお門違いってもんですよね。(#`皿´)
相手の頭の中のイメージなんて見えるわけがないんです。
逆にその頭の中のイメージを具現化して伝えられない方が悪いのです。
まぁ、悪いと言ってしまいましたが、ほとんどの人が自分のイメージを具現化して伝える技術を持っていないような気がします。
かくいう私もその一人です。(;´・ω・)アセアセ
だからこそ正確に伝えることは難しいと感じないといけないのですよね。
希望的観測!
自分の伝えたいことを言ったら相手もわかってくれていると思いたい。
1から10まで言わなくてもわかってほしいと思いたい。
だって、事細かに時間をかけて手取り足取り伝えるのは面倒だもの・・・。
「きっと伝わっているはず」「そうであってほしい」と、希望的観測にすがりたい。
忖度!
職場にいると、周りのこういうやりとりを目にしたり、聞こえてくることってないですか?
自分の知っていることを伝えている場面に遭遇すると、「えっ、そんな言い方じゃ絶対伝わらないよ」ってことがよくあります。
他にも、「あれってきっと伝わってないよね」と伝わってないことがわかったりする。
次の日になって、「あぁ、やっぱりそうなったか」てな具合です。
きっとお互いがお互いを忖度しあっているんですよね。
- 忖度・・・他人の気持ちを推しはかること
伝える方は「わかってほしい」という気持ち。
伝えられる方は「わかってあげたい」という気持ち。
でも伝える方がわからないと「言ってもらいたくない」気持ち。
でも伝えられる方はわからないと「言ったら悪い」という気持ち。
本当はわからないことはわからないと言った方がいいし、わからないと言われたらもっとわかるように噛み砕いて教えてあげないといけない。
こういうことも言葉にすると簡単なんですが、行動に移すのは難しくなる。
- 言うは易く行うは難し・・・言うのを言葉にするのは簡単だか、それを実際に実行するのは難しい
まさにことわざ通りってことですね。
でも現実世界ではこういう情報伝達のやりとりが横行しているのが現状です。
情報伝達の危うさが垣間見えるのです。
だからといって指摘したら直るものでもないので、どちらか一方だけでも忖度せずに一歩踏み込んであげるとマシにはなると思うんですが、なかなか難しい問題でもあります。
イメージの共有を重きに!
伝える側
- まず同じイメージを持ってもらうことを念頭におくこと
- 話を噛み砕いてあげること
- 「はい」「わかりました」だけで答えさせないこと
伝えられる側
- わからないところはわからないとちゃんと伝えること
- 自分がイメージしていることを相手のイメージと擦り合わせること
- なんとなくで「はい」「わかりました」と言わないこと
まずはイメージを共有することが先決ですね。
これが違うと話がどんどん食い違っていきます。
そこに重きをおくと、その後の展開は楽になります。
伝える側の説明していることが理解しやすくなります。
そこをめんどくさがるとあさっての方向に向かったり、何回も同じ説明をする羽目になります。
伝えられる側も一緒ですね。
最初のイメージの擦り合わせに重きをおかないと、なにを説明されているかちんぷんかんぷんな状態となり、間違って怒られたり、何回も聞き直す羽目になります。
「はい」「わかりました」は返事としてはいいのですが、理解できているかどうかの判断基準としては心もとないのです。
理解できていなくてもついつい「はい」と言ってしまいがちですからね。( ^_^ ;)
最後に!
情報伝達は意外に伝わらないと意識しておくことが大切です。
伝えた側は言ったら終わりと思っている人が多いですが、相手に伝わっているかどうかを確認するところまでが情報伝達です。
「言って終わりだなんてラクしすぎですよ!」と心の中で思っている人は結構いるんじゃないのかなぁと思うのです。(*´艸`)
なんのために伝えるのかという意味をちゃんと考えて伝えていければ、お互い良好な関係性を築いていけるのではないかなぁと思う今日この頃です。(*˘︶˘*)