きまぐれな紡ぎ手

日々の気づきや思いを綴っています

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「頑張ってきた自分」と「努力してきたあなた」

はじめに

どんなに頑張っても報われない。

もう頑張れない。

頑張る意味あるのかな。

今日は『「頑張ってきた自分」と「努力してきたあなた」』というお話です。

努力してきたあなたは中村(仮名)で話を進めていきます。

頑張ってきた自分

いつも誰よりも早く出社し、誰よりも遅くまで仕事を頑張ってきた。

休日出勤だってやってきた。

みんなが休憩しているのを横目に見ながら、一生懸命頑張ってきた。

急ぎの仕事にも対応してきた。

手が空けば、他の人のサポートもやってきた。

常に忙しく動いていた。

しかしリーダーに選ばれたのは自分ではなく中村だった。

納得できない

中村は、決して手が早いわけでも量をこなすわけでもなく、いつもマイペースだった。

自分の方がスピードも量も多くこなしているし、休日出勤だってしている。

誰よりも頑張ってきたのに納得できなかった。

何かの手違いだと信じたかった。

頑張るだけじゃ・・・

ある日の会議のとき、上司からリーダーに選ばれた中村にこう言った。

「中村の資料見やすかったな。課題と改善点が整理されていて、次に何をすべきか明確だった」

続いて、別の社員も言った。

「中村さんのスケジュールの遅延リスクなんですけど、最初の段階で指摘してもらえて助かりました」

その会話を聞きながら、胸の奥にわだかまりを感じた。

(私はなんだったんだ?ただ与えられた仕事を頑張るだけじゃダメなのか?)

頑張る方向性

会議のあと、私は中村に声をかけた。

「(なんで私より仕事している時間が短いのに)あんな先のことまで見据えた資料が作れるんだ?」

中村は笑って答えてくれた。

「俺はずっと3ヶ月後の自分を想定して動いているんだよ。目の前の作業ももちろん大事だけど、それが何に繋がるのかを毎回意識している」

「目の前のタスクだけじゃダメってこと?」

「いや、目の前の作業も必要。でも、頑張ってタスクを積み上げるだけだと、いつの間にか積んでる場所がズレていたりする。だから俺は、まず積む方向を決めてから動いている感じかな」

その言葉に私はハッとした。

思い返してみれば、私はいつも今やるべきことに集中していた。

逆に言えば、なぜやっているのか、どこへ向かうのかを深く考えたことはなかった。

ただ頑張っていた。

を一生懸命に生きていた。

でも、を見てはいなかった。

中村は話し続けた。

「努力って、たぶん目的に向けて設計された頑張りだと思うんだ。頑張ること自体はすごく大切だけど、時間もエネルギーも有限だから、どこに向かっているかを決めないともったいないと思ってさ」

そのあと私はデスクに戻って、初めて「半年後に自分はどうなっていたいか」をノートに書いた。

「やること」はあふれていた。

でも、「やるべきこと」は意外と見えていなかった。

次の日から私はタスクをこなす前に「なぜこの作業をやるのか」を考えるようになった。

業務時間を使って、自分の業務フローも見直してみた。

業務フローを見直していると、作業する時間が減ることで不安感が増し、これでいいのかという戸惑いもあった。

しかし、あるとき上司から、「以前より動きに意味が出てきたな。頑張っていることの方向性が目的に向かって結びついてきたな」と言われた。

すごく嬉しくなって涙が出てきそうになった。

ようやく目の前の頑張りに未来が宿り始めてきたのを感じてきた瞬間でした。

 

おわりに

目の前の作業を頑張ることは大切だと思います。

しかし、目的意識を持って目的に向かって頑張らないと報われない。

頑張る方向性が違うと、頑張ることに疲れてしまう。

そして頑張ることを諦めてしまう。

そうならないように、常に目指す未来を見つめて、方向を見失わないように頑張ることが大切だと思います。

どうせ頑張るなら報われる方向に向かって頑張っていきたいですね。

 

 

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