思考停止に陥る理由と、そこから抜け出す「たった一つの小さな習慣」
「うーん・・・今じゃないな」
目の前にある資料を開いたまま、私はまたスマホに手を伸ばした。気がつけばSNSを眺めて15分。いや、30分かもしれない。
「やらなきゃいけないのはわかってるのに、手につかない」
そんな自分に自己嫌悪しながら、また「考えること」を後回しにしていた。
考えないといけないのに、考えたくない。
なんでだろう?
何かを始める前に、頭の中がぐちゃぐちゃになっている。
「あれもやらなきゃ」「これも調べないと」「でもまだわかってないし」「そもそもこっちの件は……」
そうして、何もかもが複雑に絡み合って、動けなくなる。
考えること自体に拒否反応を起こすようになり、やがて思考停止。
こんなときの私は、まるで引き出しの中に詰め込まれた無数のガラクタみたいに感じる。
取り出そうとすればするほど、絡みついて出てこない。
思考停止の正体は「絡み合い」
思考停止とは、考える力がなくなることではない。
むしろ、考えすぎて何が何だかわからなくなっている状態だ。
つまり、頭の中で考えようとしていることが複雑に絡み合ってしまっているから、思考が止まってしまうのだ。
たとえば、机の引き出しの中を整理しようとしたとき。
引き出しの中で物の位置をあれこれ動かしても、スペースがないから余計にごちゃつく。
でも、一旦すべての中身を机の上に出してから、「これは使う」「これは捨てる」と分けていけば、意外なほどスムーズに片付いていく。
頭の中も、それと同じ。
紙に書き出すと、頭がスッキリする理由
私が一番効果を感じたのは、頭の中の考えをすべて紙に書き出すこと。
なんでもいい。A4のコピー用紙でも、裏紙でも、ノートでも。
「やらなきゃいけないこと」
「気になってること」
「どうしようか迷ってること」
とにかく全部、頭から外に出す。
すると、不思議なほどスーッと気持ちが軽くなる。
頭の中から文字に変換されると、その考えは一旦頭の中から「消える」。
すると、空いたスペースに冷静な視点が戻ってくる。
絡み合っていた糸が、一本ずつ見えるようになる。
一つひとつ、順番に
考えごとを紙に出したあとは、ひとつひとつを確認する。
必要かどうか。今やることなのか。人に頼めることか。
複雑に感じていた物事も、実は単純な要素の組み合わせだったことに気づく。
一つずつ手をつけていけば、からまっていた問題が自然とほどけていく。
そうして、思考停止していた脳が、少しずつ活性化してくるのがわかる。
「全部一気にやろう」としないこと
私たちはつい、同時に全部片付けようとしてしまう。
けれどそれは、自分をさらに混乱させるだけだ。
思考は、一度にひとつが原則。
スーパーマンのように同時進行できる人なんて、ほとんどいない。
だからこそ、紙に書き出す。
見える化して、順番にやる。
たったそれだけで、思考停止から脱出できる。
最後に:動ける自分に戻るために
動けないとき、私たちはつい「やる気がないからだ」「サボっているだけだ」と責めがちだ。
でも本当は違う。
頭の中が複雑に絡み合ってしまっているだけ。
だから、責めないでいい。
「私、今ちょっと絡まってるだけだな」って、気づいてあげるだけでいい。
そして、紙とペンを取り出して、机の上に広げる。
それが、動ける自分を取り戻す第一歩になる。
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