“悪くない”だけでは前に進めない。ゼロからプラスへ動くための考え方
はじめに
「なにも悪いことをしていないのに、どうして良くならないんだろう」
そう感じたことはありませんか?
仕事で大きなミスもしていない。家庭でも誰かを傷つけているわけでもない。それなのに、状況が好転しない。むしろ停滞しているように見える──。
この感覚は、多くの人が抱えている「報われなさ」の正体かもしれません。
では、なぜ「悪いことをしていない」のに「良くならない」のでしょうか。
結論
「悪いことをしていない」=「現状維持」であり、必ずしも「良くなる」ことと同義ではありません。
前進や変化は、プラスを積み重ねる行動から生まれるのです。
なぜ良くならないのか
マイナスを避けることとプラスを作ることは別物
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病気を避けるために不摂生をしない → マイナスを防ぐ行動
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健康を高めるために運動や栄養を意識する → プラスを積む行動
「悪いことをしない」は“ゼロ地点を守る行動”にすぎず、“プラスへ向かう力”にはなりません。
世の中は常に動いている
自分が「変わらずにいる」つもりでも、周囲や社会は常に変化しています。
そのため「悪いことをしていないから現状維持できる」つもりが、実際には“後退”になってしまうこともあるのです。
評価されるのは「プラスの行動」
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ミスをしない人 → 評価は“普通”
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新しい提案をして成果を出した人 → 評価は高い
「何も悪くない」は目立ちにくく、「何か良いことをした」が注目されやすいのです。
具体例
仕事の場合
「ミスをしないように気をつける」だけでは評価は普通。
「改善提案をして効率を上げた」なら、一気に評価が上がります。
人間関係の場合
「相手を怒らせないようにする」だけでは無難な人。
「相手を笑顔にする工夫をする」ことで、一緒にいたい人に変わります。
家庭の場合
「相手に迷惑をかけないようにする」だけでは普通の人。
「今日は一緒にやろう」と声をかけて家事や作業を共にすると、関係はぐっと温かくなります。
健康の場合
「暴飲暴食をしない」だけでは現状維持。
「毎朝軽い運動をする」ことで体は少しずつ良くなっていきます。
どうすれば良くなるのか
小さなプラスを積み重ねる
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仕事なら「ありがとう」をひと言添える
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家庭なら「今日は一緒にやろう」と声をかける
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健康なら「一駅だけ歩く」を習慣にする
小さなプラスを入れていくことで、状況は確実に変わります。
自分から動く
「悪いことをしていないのに」という考えの裏には“受け身”が隠れています。
「良くなってほしい」と願うだけでなく、「良くするために自分が何をするか」を考えることが大切です。
評価の軸をずらす
「誰かに認めてもらう」よりも、「自分が納得できる小さな進歩」を基準にする。
その方が気持ちを前向きに保ちやすくなります。
反対意見にも目を向ける
「悪いことをしない」こと自体に価値はあります。
ただし「良くなりたい」と願うなら、それだけでは不十分。
ゼロを守るのか、プラスを作るのか──目的次第で選択は変わるのです。
気づき
「なにも悪いことをしていないのに良くならない」という思いは、
裏を返せば「良くしたい」という前向きな願いの表れ。
その気持ちに気づけた時点で、すでに一歩踏み出しているのかもしれません。
まとめ
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「悪いことをしていない」=「ゼロを守る行動」であり、「良くなる」とは別。
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プラスを作るには、小さな行動や自分からの一歩が必要。
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自分から“良くする”ための工夫を重ねることが、停滞を抜け出すカギ。
「なにも悪いことをしていないのに」と感じたら、
「じゃあ、なにをすれば良くなるか?」と自分に問いかけてみましょう。
その問いこそが、次の扉を開く第一歩になるはずです。
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