行き当たりばったりが、計画性を育てていく
最初から完璧な計画なんて、立てられなくていい
最初から、きれいな計画を立てられる人ばかりではない。
何を準備すればいいのか。
どこでつまずくのか。
どれくらい時間がかかるのか。
どんな問題が起きるのか。
まだ何も経験していない段階では、それすら分からないことが多い。
この記事では、「計画を立てられない自分」を責めるのではなく、行き当たりばったりの中で見つかった問題を、どう次の計画に変えていくかを整理していきます。
最初から完璧に進められなくても大丈夫です。むしろ、手探りで動いたからこそ見えてくるものがあります。
この記事でわかることは、行き当たりばったりを「無計画な失敗」で終わらせず、計画性を育てる材料に変える考え方です。
この記事でわかること

スタートは行き当たりばったりでもいい理由
それなのに、最初から完璧な計画を立てようとすると、かえって動けなくなる。
「ちゃんと決めてから始めよう」
「失敗しないように準備してから進もう」
「もっと見通しが立ってから動こう」
そう思っているうちに、最初の一歩がどんどん重くなっていく。
最初から全部を整えようとすると、始める前に疲れてしまうことがあります。
関連して、完璧にやろうとして動けないときの考え方も書いています。
計画を立てることは大切だ。
けれど、計画を立てるためには、ある程度の材料がいる。
何に困るのか。
どこで止まりやすいのか。
何が足りなくなるのか。
どんな場面で迷うのか。
その材料は、頭の中だけで考えていても、なかなか集まらない。
実際に動いてみて、初めて見えてくるものがある。
だから、スタートは行き当たりばったりでもいい。
そもそも、知らないことを手探りで進めるというのは、そういうことなのだ。
最初からすべてを知っているわけではない。
最初から正しい順番が分かっているわけでもない。
最初から問題点を全部予測できるわけでもない。
だから、最初の動きはどうしても不格好になる。
思っていたより時間がかかる。
準備したものが足りない。
考えていなかったところでつまずく。
余裕があると思っていたのに、途中で慌てる。
やってみたら、そもそも進め方が違っていたと気づく。
でも、それは失敗というより、発見に近い。
問題が見えるから、対策が生まれる
「ここで止まりやすいんだ」
「これは先に決めておいた方がいいんだ」
「次はこれを用意しておけば楽なんだ」
「この順番だと混乱するんだ」
そうやって、一つずつ問題が見えてくる。
そして、問題が見えるから、対策が生まれる。
行き当たりばったりに動いた結果、困ったことがあった。
ならば、次はその困りごとに備えればいい。
前回、時間が足りなかったなら、次は少し早めに始める。
前回、準備不足で止まったなら、次は必要なものを先に並べておく。
前回、途中で迷ったなら、次は判断基準を決めておく。
前回、人に確認するのが遅れたなら、次は早めに相談する。
大きな反省でなくてもいい。
小さな修正でいい。
その小さな対策が積み重なっていくと、少しずつ同じ問題に対する耐性がついてくる。
一度つまずいた場所は、次から少しだけ注意できる。
一度困った場面は、次から少しだけ予測できる。
一度慌てた流れは、次から少しだけ余白を作れる。
それを繰り返していくうちに、最初は行き当たりばったりだったものが、だんだん形を持ちはじめる。
「これは先にやっておいた方がいい」
「ここは時間がかかる」
「このあたりで問題が出やすい」
「この順番なら進めやすい」
そう思えるようになる。
それが、計画性なのだと思う。
計画性とは、未来を完璧に読む力ではない
計画性とは、最初から未来を完璧に読む力ではない。
過去に起きた問題を、次に活かせる形に変えていく力だ。
最初から立派な計画を持っていたから、うまく進められるようになったのではない。
行き当たりばったりに動き、問題にぶつかり、そのたびに対策してきたから、少しずつ計画が立てられるようになっていった。
つまり、計画は最初から持っている地図ではない。
歩いたあとに残った足跡を、次に進むための地図に変えていくものなのだ。
完璧な地図を作ってから歩き出すのではなく、歩いたあとで「ここは道だった」と分かることもある。人生のナビは、たまに再計算ばかりしている。
放置された行き当たりばったりは、同じ失敗を連れてくる
ただし、行き当たりばったりのままで終わらせてしまうと、そこには何も残りにくい。
動いた。
困った。
うまくいかなかった。
でも、その理由を見ない。
次にどうするかも考えない。
ただ「大変だった」で終わらせてしまう。
そうすると、また同じところでつまずく。
放置された行き当たりばったりは、同じ失敗を連れてくる。
行き当たりばったりが悪いのではない。
そこから何も拾わないことが、同じ失敗を繰り返させる。
だから大切なのは、うまくいかなかった自分を責めることではない。
同じ失敗を繰り返さないために必要なのは、自分を責めることではなく、次に使える材料を拾うことです。
その考え方は、失敗の中から次に使える材料を拾う方法でも詳しく整理しています。
「なぜ困ったのか」
「どこで止まったのか」
「次は何を先にしておけばいいのか」
「同じ場面が来たら、どう動けば少し楽になるのか」
そうやって、起きた問題を一つずつ拾い上げていくことだ。
行き当たりばったりに見えた出来事の中には、次の計画の種が混ざっている。
それを拾えば、経験になる。
拾わなければ、ただの繰り返しになる。

問題・対策・改善の繰り返しが計画になる
世の中でうまくいっているように見えるものも、きっと最初から完璧だったわけではない。
仕事の仕組みも、サービスも、商品も、人との関係も、暮らしの流れも、最初から整っていたわけではない。
問題が起きる。
原因を考える。
対策をする。
うまくいかなければ、また直す。
少しよくなったら、その形を残す。
また別の問題が出たら、さらに改善する。
その繰り返しの先に、いまの形がある。
最初から完璧な計画があったから、うまくいったのではない。
問題、対策、改善を重ねたから、うまく回る形に近づいていったのだ。
そう考えると、自分の行き当たりばったりだった日々も、少し違って見えてくる。
あのとき、うまくできなかったこと。
準備不足で慌てたこと。
思いつきで動いて、途中で止まったこと。
何度も同じようなところで迷ったこと。
それらは、ただの無駄ではなかったのかもしれない。
もちろん、そのまま放置すれば、また同じ失敗を連れてくる。
けれど、そこから一つでも対策を拾えたなら、それは次に進むための材料になる。
行き当たりばったりだった一歩も、次の計画に変わっていく
最初から計画的にできなかった自分を、責めなくていい。
最初は、分からなかっただけだ。
知らない場所を、手探りで進んでいただけだ。
大事なのは、そこで見つけた問題を、そのまま置き去りにしないこと。
一つ困ったら、一つ対策する。
一つつまずいたら、一つ直してみる。
一つ迷ったら、次のための目印を残しておく。
その積み重ねが、少しずつ自分の中に残っていく。
やがて、前より慌てなくなる。
前より準備できるようになる。
前より先を読めるようになる。
前より、自分なりの進め方が分かってくる。
そのとき初めて、計画は自分のものになる。
誰かに借りた完璧な計画ではなく、
自分が動いて、困って、直して、積み重ねてきた計画になる。
だから、スタートは行き当たりばったりでもいい。
行き当たりばったりは、計画の反対ではない。
まだ計画になる前の、経験のかたまりなのだ。
そこから問題を拾い、対策を重ね、改善していく。
その繰り返しが、少しずつ計画性を育てていく。
最初から完璧な地図を持っていなくてもいい。
歩きながら、つまずきながら、振り返りながら、
自分で地図を描いていけばいい。
行き当たりばったりだった一歩も、
放置せずに拾い上げれば、次の自分を助ける計画に変わっていく。
計画は、崩れないように固めるものではなく、崩れても立て直せる形にしておくと続けやすくなります。
次の一歩として、崩れても立て直せる計画の作り方も参考になると思います。
この記事では、行き当たりばったりに動くこと自体を否定せず、そこから見つかった問題をどう次に活かすかを考えてきました。
同じ失敗を繰り返さないためには、自分を責めるよりも、失敗の中にある「次の材料」を拾うことが大切です。
もう少し深く整理したい人には、失敗を学びに変える考え方を扱った本を一冊だけ選択肢として置いておきます。
失敗の科学【電子書籍】
失敗を責めるのではなく、次に活かす考え方をもう少し深めたい人へ。
※いまはこの記事の考え方だけで十分だと感じる人は、無理に本を増やさなくても大丈夫です。まずは、今回つまずいたことを一つだけ書き出すところからで十分です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
この記事が、少しでも気持ちや考えを整理するきっかけになっていたら嬉しいです。
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また次の記事も、読んだあとに少し心が軽くなるような言葉を届けていきます。